CPV116号(特集:AVCAバーチャル・コンベンション)が発刊されました。
CPV116号
特集:AVCAバーチャル・コンベンション
●AVCAバーチャル・コンベンション/編集部
●黒人女性としてのバレーボール人生を振り返って/Darian Mack
●セッターの脳トレーニングとアタッカーの連携/John Dunning
●Athletes Unlimited Pro Volleyballの概要と発足の経緯/Kathy DeBoer・Chris McGown
●アイデンティティ、自律性、自由とアスリートのパフォーマンス向上の関係/Kevin Hambly
●Z世代のコーチング「新しい時代」/Penny Lucas-White
今回の特集は「AVCAバーチャル・コンベンション」です。
AVCAとは、アメリカバレーボール指導者協会(America Volleyball Coaches Association)のことです。アメリカでは毎年、大学女子ナンバーワンを決めるファイナルフォーの大会に合わせ、コンベンションを行っています。今年は、新型コロナウイルスの影響もあり、バーチャル・コンベンションとして、オンラインで行われました。今回の特集は、いくつかのオンライン研修会の模様を起こし、内容を翻訳し、まとめたものを掲載しております。
現代において、黒人差別は社会的に大きな問題となっています。黒人女性プロバレーボール選手として活躍し、現在、南ミシシッピ大学のアシスタントコーチであるDarian Mack 氏が、白人が多く所属しているチームの中で、黒人女性としてバレーボールとどのように向き合い、過ごしてきたかなどが、インタビュー形式にて語られています。また、スポーツ界での人種多様化を目指している今後のビジョンについても語られています。
2021 年2 月28 日より、アメリカで新たな女子プロバレーボールリーグがスタートします。それは、選手のドラフトを毎週行い、毎回メンバーの組み合わせが異なる中で、独自のポイントシステムをもとに、個人のポイントを競い合うリーグ戦です。今回は、AVCAエグゼクティブディレクターのKathy DeBoer氏と、Athletes Unlimited Director のChris McGown 氏が対談した様子をお届けします。
セッターは、たくさんの要素を持ち合わせていないといけない非常に興味深い複雑なポジションです。だからこそ、攻撃、ゲーム運び、自身の技量をどれだけ理解しているか否かという点で、大きく差が開いていきます。実戦形式を交えた練習において、いかにセッターの脳を鍛えていくか、スタンフォード大学前監督のJohn Dunning 氏が解説しています。
昨年、NCAA 選手権( 全米大学選手権) で優勝したスタンフォード大学ヘッドコーチであるKevin Hambly 氏が、「アイデンティティ」、「自律性」、「自由さ」がアスリートのパフォーマンスに及ぼす関係について解説しています。ハイレベルなパフォーマンスをするための意識付け、そしてKevin 氏自身も学びながら取り組んでおり、できる限り健全な学びの環境を作るためであると訴えています。
アメリカで1960~1974年生まれを「X 世代」と名付けられたことに始まり、その後の1975~1990年代前半生まれが「Y 世代」、1990年代後半~2000年生まれが「Z 世代」と呼ばれています。今回は、Z 世代に焦点を当て、指導者としてどのようにコーチングすることが重要なのか等を、アラバマ州立大学ヘッドコーチであるPenny Lucas-White 氏が解説しています。
連載記事
●ジュニアバレーボールの指導と実践/工藤 憲
第44回 0からのバレーボール指導(1)
●キッズバレーの挑戦/奥田 真一
バレーボールは楽しむもの~令和スタイルのバレーボールを目指して~
●ゲームで学び、ゲームを学ぶ/縄田 亮太
第12回 「5対5」のゲーム(2)
●ペップトーク再考/岩崎 由純
~やる気を引き出す魔法の言葉~ 第2回